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第29回ツール・ド・おきなわ2017

2017年11月12日。

今年も4連覇がかかった沖縄に戻ってきた。

チャンピンゼッケンの3001番を付けて市民レース50kmフォーティーを走る。

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昨年同様、前日はチームメイトの重田兄さんと軽めの試走、ゲン担ぎでいつものお気に入りスポットで記念写真を撮る。

去年3連覇は出来たが、年々レースレベルが上がっている事と、昨年2位のチェン選手のスプリントパワーは圧倒的すぎて肉体改造を実施。今年オフシーズンは筋トレ量を増やしMAXパワーの強化に励んだ。そのトレードオフとして体重が3kほど増加し、今シーズンは登りあるレースでなかなか勝ちきれず精神的にも上向きとは言えなかった。しかしジャパンカップが終わり、レース1か月前くらいからスプリントトレーニングに練習内容を切り替えたあたりから調子も上向き、何とか本番までには間に合わせた感じ。

今年の目標はどんな展開、どんなスプリントになっても確実に勝てる事を課題としレースに望む。

今年も朝早い便で土曜入りしたので金曜からほぼ寝れず、レース前夜も0時くらいまで寝付けなかったが、3時半の起床までは深い眠りが出来て少し安心した。

ホテルを4:40頃に出発し5:00には会場着。重田兄さん、山本くんと待ち合わせして名護漁港内で軽くアップ、6:30には集合場所へ行く。

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この人たちが怖いのです。

今回注意していた選手はやはり昨年2位のチェン選手。元オリンピックロードレースの台湾代表。ガチスプリントの勝負はしたくない相手である。

昨年3位の谷口選手と30代から上がってきた宇野選手はチェン選手にも引けを取らない身体のデカさがあり、真っ向勝負になればどんなパワーを出してくるのか怖い存在。

あと注意するのは鷹組安藤選手とSPADE ACE岡野選手、この2人はすごく走りが上手く、確実にスプリント勝負は絡んでくるので要注意。

このあたりをマークするように走りレース終盤の国道58号線までは安全に展開したい。特にジャスコ坂越えた残り5kからは2年連続で落車で足止めを食らっているので、足を使ってでも前方をキープしたいところ。最後はやはりスプリント勝負になるのでそれは望むところ。とりあえず落車DNFだけは避けたい。

今年の気温は21度前後。珍しく肌寒い中、7:06、レーススタート。

今年はパレードランがなかったのかな?さっそく2名ほど逃げているが集団は割と落ち着いてそんなにペースも上がらず逃げに谷口選手がブリッジ。これはアップ兼ねての走りかな?程なくして集団に吸収。このあたりも危険回避のため、ほぼ先頭付近でローテーションに加わって走る。本部大橋に入る前に一度後方で落車あり。

本部大橋を下って美ら海水族館へ。スプリントポイントはないがもちろん集団のペースは上がる。全く苦しくはないが、何か例年感じる体の軽さは今年はない。

今帰仁村に入った辺りから先にスタートした年代の遅れ組が多くなり集団はそれを抜くのに少し落ち着かなくなるが、このあたりもほぼ先頭付近をキープして走る。たまに散発的な逃げが発生するがほぼ見える位置に確認し走っているので問題なし。このあたりまでに宇野選手、谷口選手が逃げたいのか、集団を削りたいのか、積極的にアタックをかけていたのが印象的。まだ中盤なので落ち着いて対応する。

今年は最初の落車があった以外、比較的スムーズに残り距離を消化。でも今年はペースが遅かった。そりゃそうだろう。毎年、毎年、最後は集団スプリントになっていれば逃げを打つ気力もなくなるだろうな。やはり50kの短距離勝負でほぼ平坦基調、スプリンターを決めるレースなので、そこは割り切って参加すればいいんじゃないかなとも思う。

今帰仁のスプリントポイントも淡々と消化して残り10km、海岸線を走り国道58号へ。

ここからは危険地帯、いつも通り集団はペースアップする。ここからは先頭付近を確実にキープ。もちろん足を削りながら走ることになるが、今年は追い風基調なので幾分かマシか?

残り5km、旧ジャスコ坂を下ってからは集団もさらに高速に。アタック気味にパラティアムTOKYOの山本選手が単独逃げ。少し落ち着いた集団とのタイム差は15秒弱くらいまで広がったか?なかなか差は縮まらないが、ここからまた集団のスピードは上がってくるから宮里のカーブを曲がり切る手間くらいでは吸収されるはず。結果、予定通りに捕まえることになった。

残り距離、3キロあたりか?まだ集団は50名以上いたように思う。残り距離の看板が出るごとに集団左右から選手が前方に上がってきて位置取りはさらに激しくなる。危ない予感。案の定、後方で落車音。先頭を走っているので今年は問題なく危険回避出来たが、昨年あたりの20番手前後を走ってたら確実に巻き込まれていただろう。また国道入ってからチームメイトの重田兄さんを見ておらず、この落車に巻き込まれていないか不安がよぎる。 

宮里交差点カーブを2番手で通過。曲がり終わって残り500mだからこのポジションは普通に考えればミスポジション。でも今年はどんなパターンでも勝ちきれる練習をしてきたから全く問題なく、逆に周りの状況を確認しつつスプリントタイミングをうかがう。

狙い通り残り300mでアーリースプリントが1名。予定通りに番手について引き上げてもらう。この動きも折り込み済み。

残り200m、すでに50km/hオーバー。そのタイミングで重田兄さんが左手からスプリントで登場。一瞬、目が合い、チームダブル表彰台が頭をよぎった。ここが最高に興奮した瞬間。

重田兄さんを横目に見つつ定石通り200mでスプリント開始。右手から3位に入った岡野選手もほぼ同時くらいだったか?瞬間、スプリントスピードを確認し問題ないことをチェック。

150mあたり、左側から上がってくるチェン選手を確認。ものすごいスピードだけど残り距離が短すぎるからギリギリ捲くられないのを確認し、ここでほぼ優勝が確信出来た。

最後、本当はガッツポーズでもしてゴールラインを切れる余裕があればいいのだが、念のためハンドルを投げておく。

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photo:Satoru Kato

ゴールラインを切ってからガッツポーズ。

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4連覇達成。 

今年も最後は力と力のスプリント勝負。上位陣はみんな強かったが、やはり今年もチェン選手が抜群に強かった。

重田兄さんも6位入賞。来年は50代クラスでチャンピオンを目指して欲しい。

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今年はARCCメンバーで各年代、カテゴリーのレースに参加。特に100kクラスは落車の影響もあり大変なレースになったみたいだが、みんな大きな怪我なくレースを終了出来てまずは一安心。

ひとまず今年もツールドおきなわでシーズン終了。

4連覇。昨年、「来年はどうしようかな?」と考えていたが、ここまできたら勝ち続けられるまでツールドおきなわは狙っていきたいと考えるようになった。

また今年もこのレースで色々な課題が見えてきたので、また新たに来年チャレンジャーとして沖縄に戻ってこれたら良いかなと思う。

今シーズンも一緒に練習してくれたサガンメンバーの皆さん、ARCCの皆さん、長柄練の皆さん、カラーズの皆さん、本当にいつもありがとうございました。

まだまだ頑張りますので、引き続き来シーズンもよろしくお願いしますm(_ _)m