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第30回記念「ツール・ド・おきなわ2018」市民レース50kmフォーティー

2018年11月11日。
5連覇がかかった沖縄に戻ってきた。
今年もチャンピンゼッケン3001番を付けて市民レース50kmフォーティーを走る。

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例年通り土曜日に沖縄入りし受付を済ませてからホテル近くの試走コースへ移動。
今回、チームメンバー多くが近くのホテルに滞在しているため、今年から50kmフィフティーを走る重田兄さん始めメンバーたちと軽めに1時間ほど試走、恒例のゲン担ぎスポットで記念写真を撮る。

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市民レース50キロは2年前からチャレンジレースが新設されエントリー人数こそ少なくなったが、全国からスプリント自慢が集まってくるのは変わらない。
年々レースレベルが上がっているのはもちろん、最後ゴールラインまでの残り5キロはペースが上がり過密な大集団がカオス状態のなか、毎年いくつかの落車が発生するため残り200mのスプリントポイントまでどう生き残るかが重要になってくる。
昨年はうまく立ち回り完璧な位置取りでスプリント発射出来て何とか勝ち切ったが、やはり昨年2位のチェン選手のスプリントパワーは圧倒的でトップスピードは彼の方が明らかに早い。
それでもパワー値だけで順位は決まらないのがロードレース。ツールドおきなわに向けて自分の強みを活かせる様に今年も肉体改造を実施。
一昨年オフシーズンに筋トレで増やした体重を3キロほど絞り、スプリントに、また走りにキレを出せるように沖縄に向けて仕上げてきた。
その甲斐もあって、秋のレースでは秩父宮杯に勝ち、日産フェス3位ジャパンカップチャレンジ2位と安定したレース結果が残せたので自信を持ってツールドおきなわまでの残り1ヶ月を十分な調整に充てられた。毎年毎年、沖縄用調整メニューを少しずつアジャストして今年の目標、課題に合わせてやっているから、それがどう結果につながるか?やはり不安ではあるが毎年それなりに結果が付いてきているので自分の勘所は間違ってはいないのだろう。
2018年ツールドおきなわの目標は前年チャンピオンらしい走りをし、どんな展開、どんなスプリントになっても確実に1番でゴールラインに戻って来る事を目標に沖縄へ戻ってきた。

今年はどんな展開になるだろう?
11月10日、土曜日の早朝便で沖縄入りしたので寝不足気味、レース前夜も23時くらいまで中々寝付けなかったがレース当日4時の起床までは深い眠りが出来たので少し安心。
普段通りの軽食を食べ、ホテルを5時頃に出発し5:20には会場着。同じ50キロ組みの重田兄さん、山本くんと待ち合わせして名護漁港内で軽くアップ。

f:id:momozos:20181111063647j:plainお互いに健闘を祈りつつ気合いを注入して6:30には集合場所へ行く。

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今年も1番危険な人、昨年2位のチェン選手。元オリンピックロードレースの台湾代表。ガチスプリントの勝負はしちゃダメな選手だ。上位常連の鷹組安藤選手の姿も確認。

あとライバル達をあげていけばキリがないが、オリンピアンに引けを取らないデカさの谷口選手、宇野選手、あと確実にスプリント勝負に絡んでくるSPADE ACE岡野選手。
まだ知らない選手も多く彼らだけを意識したら足元をすくわれるので、毎年起こる逃げ展開を注意し、潰しながら国道58号線に戻ってくるまではまず安全に展開したい。
特に旧ジャスコ坂を越えた残り5キロからは過去2年連続で落車に巻き込まれて足止めを食らっているので、足を削ってでも前方をキープしなきゃならない。
そして最後のスプリント勝負は、、、今年は負けない秘策あり。絶対に負けるつもりはないので、ガチンコ勝負を望むところの心持ちで。とりあえず気持ちを強く持って勝負に望む。

f:id:momozos:20181114193901j:plainphoto:Makoto AYANO

今日の気温は26度くらいまで上がるらしい。念のため2ボトルを準備してスタート時間を待つ。
7:06、定刻通りレーススタート。
例年通り、落ちついた立ち上がり。さっそくチェン選手を含む数名ほどが逃げているがこれはアップ程度だろうと容認する。適度な距離を保ちながらローテーションに入り数キロ程度で吸収。その後、前方キープで走っていたがなかなかローテーションは回らなくなり、集団ペースは上がらないまま。今年のペースは遅くなぜか違和感を感じる。自然と先頭に位置取ることが多く異様にローテーションも回らない。もしかしてチャンプを意識して頂いてるのかしら?などと自意識過剰気味なので有り難く前で展開させていただく。

その間、エイル宮崎の泊選手を中心に散発的に逃げが発生するので集団コントロールし対応しないと行けないし、そこそこ忙しい時間が多い。そんなところでQUAKE NETWORK熊谷選手が本部大橋付近までほぼ1本引きして集団を引っ張って頂いたので本当に助かった。
前半戦はそんな展開で特に集団ペースも上がらず、ここまでは大きな落車音も聞かず。
中盤、本部大橋を下って美ら海水族館へ。

登り区間、本部のスプリント前では当然ペースが上がる。今年はジャパンカップに向けて体重を絞っていたからどんなにペースが上がっても3分くらいまでの登りならまず遅れる事はない。マイペースで登って前方付近でクリアしたところでteam fun cycle本田選手のSP賞を確認。とりあえず「おめでとう」と言っておく。
今帰仁村に入ってからも泊選手が積極的にアタックを仕掛る。たまに数名がブリッジしそれを集団が追いかける展開が繰り返し行われるが、落ち着いて対応する。
ここまで比較的スムーズに距離を消化していったが、例年との違いは、ほぼ先頭付近で足を使わされている事。落車の危険性は少ないので有難いが、ここまでの出力をサイコンで確認すると例年より明らかに高いアベレージ。

それでも今年6月に行われたツールド宮古島では序盤からウチのARCC山本選手が逃げて、終盤まで集団をコントロールした経験値があったので、それなりの走り方でダメージを最小限に抑えて走る。
今帰仁の登り、スプリントポイントも先頭付近で登り切って残り10km、海岸線を走り国道58号へ入る。
後半戦、ここからはカオスな危険地帯。

例年集団がペースアップする場面だが35km/h程度で速度が上がらない。

この場面で1名、キレの良い逃げが発生、どんどん差が広がりすぐ10秒以上に広がる。

序盤から積極的に逃げていた選手で足がありそうな走り。さらに先にスタートした年代組の集団も交わり逃げを見失う恐れが出てきたので、仕方がないので単走でも追う意思を見せるがごとくペースを上げる。

その動きでやっと集団も活性化し、ジャスコ坂で逃げを吸収、それをキッカケに45km/hまで集団のペースが一気に上がる。これでやっとひと安心、このスピード域なら少々の逃げは発生する事もなく後はスプリント勝負に持ち込むだけの展開になった。想定通り。
ここからは先頭付近をキープしたい、というか実際はほぼ先頭固定に位置取り、意地でも先頭を譲らない走りをする。もちろん足を削りながら走ることになるしライバル選手に1番いい番手を渡す事になるが、それも想定内で勝てる練習をしてきたからと自分に言い聞かせる。なるしまフレンド永井選手と先頭並走して目が合って、なぜか苦しいはずが楽しくなっていた。
宮里交差点のカーブを先頭で通過。横から谷口選手が上がって来て先頭交代。アーリースプリントでもしてくれないか?と持ちかけてみたが、もちろんダメだった。。残念。
カーブを曲がり終わって残り500mの直線。
再び先頭で走り、周りの展開に合わせるべく感覚を研ぎ澄ます。

今年はどんな展開、パターンになっても勝ちきれる練習をしてきたから、この位置取りで全く問題ない。周りの状況に注意しつつスプリントタイミングをうかがう。


残り300mで大柄な選手がアーリースプリント。すぐさま反応して番手について引き上げてもらう。


残り200m、周囲の気配を確認しつつスプリント開始。


残り100m、後ろを確認、左後方にチェン選手がいるが捲られる距離ではない。この時点でほぼ優勝を確信し4年間出来なかったガッツポーズでゴールラインを切った。

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photo:Shingo FUJIMAKI
5連覇達成。 
今年も最後は大集団のスプリント勝負。やはり今年もチェン選手と最後は競り合ったが、今回は序盤からの展開含めて少しはチャンピオンらしい走りが出来たんじゃないかな。

f:id:momozos:20181114194134j:plain走り終わったライバル達と健闘をたたえ合う。

f:id:momozos:20181114194304j:plainレース終わってARCCメンバーと一枚。

今年はARCCメンバー7名で各年代、カテゴリーのレースに参加。みんな大きな怪我なくレースを終えてまずは一安心。
ひとまず今年もツールドおきなわでシーズン終了です。

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毎年沖縄が終わる度に「来年はどうしようかな?」と考えていたが、今年もレース会場で年に1回しか会わない自転車好きな人たちに会い、また知り合いもどんどん増えて、来年もまたこの場所に戻って来たいと思えるようになっていた。
その為にはライバルたちと戦える体に仕上げてくるのが来年も絶対条件だと思うので、また一年頑張っていこうと思う。
今シーズンも一緒に練習してくれたサガンメンバー、ARCCメンバー、カラーズの皆さん、本当にいつもありがとうございました。
まだまだ頑張りますので、引き続き来シーズンもよろしくお願いします。